Kindle Paperwhite の解像度は 758×1024ドットですが,有効解像度は658×905ドットとされています.そのため,自炊したファイルを658×905ドットにリサイズして PDF 化するというのが一般的に行われています.
しかし,それだと上下左右に余白が出来てしまい,フルスクリーン表示になりません.そこで,今回は自炊したファイルでも最大解像度である758×1024ドットで表示させる方法を紹介します.
ダウンロードしておくもの
- ChainLP
- KindleGen
No.722: ChainLP 連番画像や圧縮画像を指定サイズにリサイズして、画像だけのLRF、PDF、ePub、Mobi、または連番ファイルを作成します。 また、青空文庫形式のテキストファイルをソースとして入力し、縦書きの画像またはフォント埋め込みPDFにすることもできます。 http://no722.cocolog-nifty.com/blog/chainlp/index.html
Amazon.co.jp:Kindle ダイレクト・パブリッシング:ヘルプ KindleGenは、AmazonのKindleプラットフォームを通じて販売可能な電子本を作成するためのコマンドラインツールです。このツールは、HTMLを使い慣れた出版者がHTML、XHTML、XML (OPF/IDPF形式)、またはePub形式のデータをKindle本に変換する際に最適です。 https://kdp.amazon.co.jp/self-publishing/help?topicId=A3IWA2TQYMZ5J6
準備
ChainLP の フォルダ内に,kindlegen.exe をコピーしておきます. ChainLP の 「解像度」のメニューに,Kindle Paperwhite 用の解像度を追加しておきます.(縦1024.横758)
ChainLP
- 出力を mobi に
- サイズを Kindle 用に
- 小説かコミックかを選択
- ノンブル(ページ番号位置)を選択
- お好みで各種補正
スキャン時のゴミによってうまく余白削除出来ない場合は,メニューから事前トリミングを適当に設定してください.設定したら出力ボタンを押します.連続して処理する場合には,バッチにチェックを入れておくといいです.ちなみに,ePub でも全画面化出来るらしいですが,試していません.
ファイルサイズがでかい…
mobi 形式が容量を食うのか,解像度が大きいぶんなのかまでは検証していませんが,ファイルサイズに結構な差が出ます. ・mobi(フルスクリーンサイズ) 33.8 MB ・PDF(有効解像度サイズ) 16.0 MB というわけで,約2倍の差が生じてしまっています.ページ送りも心なしか遅い気がします.暇なときにでも原因が解像度の差なのか検証したいです. Kindle Paperwhite は,本体メモリはあまり多くないので,場合によって使い分けるのもアリかもしれません.